私のお遍路体験記 ~八十八ヶ寺と奏でる私の詩~

38番 金剛福寺 ―岬の七不思議―

2009年12月20日 13:55 記事一覧に戻る
38番 岬

足摺岬!

38番 寺

大師が唐から帰国の前に投げた五鈷杵は、
足摺岬に飛来したと言われている。
境内には、南国風の植物が多く植えられていて、
土佐の暖かさを思わせる。
また、灯篭などに施されている彫り物も鰹や鯨で、
土佐らしさが出ている。
大きな池があり、金魚が泳いでいたり、庭も広くある。


38番 鰹鯨


また、この寺のすぐ近くの足摺岬には七不思議という伝説がある。
立派な椿のアーチをくぐりぬけ、

38番 アーチ


たとえば、
「ゆるぎ石」。
長野さん(タクシーの運転手さん)曰く、親孝行度が分かるらしい。
親孝行な人は、岩の上の石が落ちるほどこの岩を動かせるそうだ。
そして、親孝行をしていない人は動かないらしい。
ちなみに、私もさきさんもほとんど動かず。。。
(長野さんもビックリするくらい)
しっかり親孝行したいと思います。

38番 ゆるぎ石






海に浮かぶように、不動岩。
この、写真を撮っている場所が「亀呼場」というところで、
大師が大声で亀を呼ぶと亀が浮かび上がり、
大使はその亀に乗って不動岩へ渡り修行したと言われている。
風が気持良く、太平洋の広さを感じることができる場所だ。

38番 不動岩



「名号の岩」は、六字の名号を大師が爪で彫ったと言われる岩だ。
上の方、棒で指してあるあたりなのだが、分かるだろうか?

38番 名号の岩



「地獄の穴」は、
穴に賽銭を落とすとチリンチリンと音がして落ちるらしい。
この穴は金剛福寺の本堂のすぐ下まで通じているといわれている。
現在は、石などがたくさん投げ込まれているため、
とても浅くなっていて、その音を聴くことは叶わなかった。

38番 地獄の穴



「展望台」は、昔から灯明台があり、そこに菜種の油をともし、
大宇宙と海神にささげられたところだそうだ。
写真は、海とさきさん。記念撮影をしている人もたくさんいた。





38番 展望台


まつさきに晴れを捉へる秋の海   る理
                                   (野口る理 記)