こんにちは!
あなぶきトラベル髙嶋です!
先日、先輩方のブログで「るるぶ」のお話が出ていたので今日は江戸時代のお遍路版るるぶ!?の紹介をしたいと思います♪
江戸時代の旅行事情
江戸時代といえば関所があってなかなか移動や旅行がしずらいイメージはありませんか?
実は寺社仏閣のお参りといえば意外とすんなり通行手形を発行してもらったり、通行できたそうです。
当時の一大観光スポットは『伊勢神宮』。
香川県のこんぴらさんも人気スポットでした!
なので参拝と理由をつけて(←ここ大事)その道中に草津温泉などの温泉地に立ち寄って旅をしていたそうです。
お遍路を庶民に!~真念の挑戦と『四国遍路道指南』~
『お遍路』は今現在1番~88番まで札所の番号が付けられ、私も含め多くの一般の方がお大師様と同行二人、お遍路の旅をすることができています。
しかし、意外なことに一般庶民が四国遍路を巡り始めたのは、江戸時代後期頃です。それまでは、修行僧が四国巡礼を行っていました。
そんな中、真念というひとりの僧侶が庶民が巡拝しやすいようにインフラ整備(遍路道の近くに宿泊できる通夜堂を、道に迷わないように道標を建立)を行いました。
その代表が高知県土佐清水市にある『真念庵』です。
下の地図の通り、37番岩本寺から38番金剛福寺、39番延光寺へ抜ける中間地点にあります。
こちらのお堂で宿泊、荷物を置いて身軽になり38番金剛福寺へお参り、39番延光寺へ向かう際に改めて真念庵に立ち寄って荷物をピックアップしていたそうです。
この通り、お遍路さんが安全にお参りができるように真念が書いたものが『四国遍路道指南』です。
内容が各札所の情報や行き方、宿情報が網羅されています。まさにお遍路版ガイドブックです♪
この本はベストセラーになり、江戸時代が終わりを迎えるまで改訂・増版され、これを見ながら一般のお遍路さんは旅をしました。
まさに『四国遍路中興の祖』真念の功績によって庶民にお遍路巡礼文化が広がり、今日に至っています。
実は先ほどご紹介した真念庵は老朽化が進んでいたため、今年二月に新築、落慶しました。
近くを通った際、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。