添乗にしばらく行っていないと、これまで行った観光地をたどりながら思い出にふける時があります。
私はこの仕事を始めるまで旅行に行く事もほとんどなく、バスツアーがどういったものかも全く知りませんでした。
地理にも詳しくなく、この仕事を始めてから知った観光地がたくさんあります。
そんな中でもっと早くにこの場所を知っておきたかった!と強く思った場所が上高地です。
私が初めて上高地を訪れたのは上高地の明神にある「明神館」に宿泊するコースでした。
上高地に初めて訪れたのが上高地の中で宿泊するコースだなんて、なんてラッキーだったんだろうって今すごく思います。
上高地のシンボル「河童橋」から徒歩約40~50分程、歩いてチェックインします。
お部屋にテレビはなく、夜21時には自動的に消灯されるお宿です。
ここのお宿は、とにかくお料理がすごく美味しかった記憶があります。スタッフさん達の手作りのお料理はどんな
豪華な和会席よりも心に残っています。
宿泊した日はちょうど皆既日食の時で、明神橋からお客様と一緒に見学しました。
減光フィルターはなかったので、その代わりにカルビーポテトチップスの袋の内側から通して見ました。
皆既日食を人生で初めて見たのもここ、上高地です。
その後も上高地に行く機会が何度となくあったのですが、この時の思い出は強く残っていて、いつか自分が企画する事がもしあったなら、
上高地に宿泊して泊まるからこそ体験できるツアーを作りたいなと考えていました。
企画に携わるようになり、宿泊担当に変わってからもすぐには実現できませんでした。
夏のトップシーズンはどのお宿も料金がどうしても跳ね上がってしまいます。
もっと行きやすい価格帯でツアーを作る事ができたらなと思いながら、上高地の中にある宿泊施設に片っ端からあたっていきました。
諦めかけていた時に「上高地アルペンホテル」が目にとまったのですが23室しかない事を知り、難しいかなと
駄目元でお問い合わせをしたら快く引き受けてくださり、遠くはるばる長野県から穴吹トラベルの事務所まで来てくださり
たくさんのご協力で今回のツアー造成の運びとなりました。
ツアーは関わっているたくさんの業者の方々のご協力でとてもいい内容に仕上がっていきます。
涙が出そうなくらい嬉しいお返事をいただけた事がこれまでもいくつかありました。
感謝の気持ちとお客様に是非このお宿を知っていただきたいという思いもツアーを作る時の気持ちの中にあります。
ずっと作りたいなと思っていたコースをご案内できる事となり、嬉しい気持ちでいっぱいです。
標高1500mで平地の暑さを忘れて、夜は河童橋から星空を見ませんか?
6F180 憧れの上高地に泊まる贅沢な休日