乗鞍岳登山
2022.08.15
こんにちは。
日差しの強い暑い日が続いておりますね。
今回は、乗鞍岳登山の添乗に行ってきましたので、紹介したいと思います。
乗鞍岳は日本百名山に選定され、北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、岐阜県高山市と長野県松本市にまたがっています。
高山市平湯峠から乗鞍岳畳平を結ぶ山岳観光道路「乗鞍スカイライン」をバスで登っていきました!
標高1,684mの平湯峠を起点とし、標高2,702mの畳平まで1000m以上。
富士山5合目より高く、「バスで走れる標高としては日本一」です!
乗鞍岳の貴重な自然を保護するためマイカー規制が行われており、
乗鞍岳へはバスまたはタクシーで行くようになります。
そして、赤い屋根の建物が見える盆地が畳平です。
バスターミナルのほか、山荘や売店が並びます。
1日目はこの写真の右側の山「魔王岳」に登りました。
バスで到着して、周辺が真っ白になってきていたのですが、歩きはじめると雨が降り始めてしまいました。
片道約15分ほどですが、頂上に到着するころには全身びしょ濡れに。。
こちらが山頂。
乗鞍魔王岳は乗鞍23峰の一つで標高2764mあります。
畳平に戻り、お花畑にも行きました。
広大なお花畑では、シーズン中は色とりどりの高山植物をご覧いただけます。
木道がついていて、散策ができます。
2日目は最高峰の剣ヶ峰を目指しての登山です。
少し歩くと雪渓の残る池が現れました。こちらは不消池です。
1年中雪が消えないことから「きえずがいけ」と名付けられたといわれています。
乗鞍の夏の生活用水のため立ち入り禁止となっています。
青い色が神秘的です!
魔利支天岳の旧気象観測所のレーダードームが印象的です。
赤い屋根の肩ノ小屋の前は広場になっており、ここでお手洗い休憩をとって、再出発しました!
ここからは道幅が細くなり、岩の多い山道になっていきます。
蚕玉岳ピークの眼下には権現池が広がっています。
標高約2840mと日本でも有数の高所にある希少な池で
古い火口に水が溜まった火口湖です。
さて、最高峰の剣ヶ峰まで最後の上りです。
岩石がさらに多くなってきました。山頂に乗鞍本宮の鳥居が見えています。
登ってきた道を振り返りました。
一番奥の山が朝日岳。
朝日岳を巻き、蚕玉岳を越え、写真は剣ヶ峰を登っている途中です。
ついに山頂に到着しました!
剣ヶ峰(3,026m)は日本で19番目の高さです。みなさん登頂の記念撮影です。
大きな岩が山頂部には多くあり、岩が多いので下りも慎重に。。
乗鞍岳の登山の中で私が驚いた光景の一つがこちらです。
写真では小さいですが、スキーをする人の姿が見えています。
山岳地帯にある乗鞍大雪渓ではスキー滑走ができます。
標高2600m以上の地点で残雪を利用してのスノースポーツ。
リフト等はないので、自力で雪山を登り、滑降しています。
乗鞍岳ではいろいろな高山植物に出会いました。
一部をご紹介します。
高山植物の女王「コマクサ」。
根が長く深くまで張っており、土壌が崩れても、再び花を咲かせることができるのだそうです。
小石や岩が多いところでもたくましく育っています。
いたるところにコマクサの姿が!!
ガイドさんによると夏の畳平のキャッチコピーは「バス降りて歩いて3分でコマクサ」なのだとか。
バスからもピンク色がちらほらと見えてました。
イワギキョウ。
高山帯の岩場に咲くキキョウの仲間です。
岩と岩の間からたくましく咲く姿が印象的でした。
ウサギギク。
黄色の花が存在感たっぷりですが、名前の由来はウサギの耳に似ている葉っぱからなのだそう。
大自然の迫力を体感し、火口湖や高山植物など見どころ満載の登山でした。
いつかライチョウにもひょっこり出会えたらと思います。
季節によって大きく姿を変える乗鞍岳。また時期を変えて登ってみたいです。