私のお遍路体験記 ~八十八ヶ寺と奏でる私の詩~

10番 切幡寺 ―しなやかに―

2009年11月 2日 18:40 記事一覧に戻る
切幡の幡とは、機織のはた。

10番 芙蓉

このお寺には、
ハサミと布を持ったそのはたきり観音像が大きく祀られている。

10番 観音

大師が、着物のほころびを直してほしいと、
機を織っていた娘にお頼みになると、
娘は惜しげもなく布を使い直した。
そのお礼に大師は娘の願いを聞いて千手観音を彫ってやり、
さらに娘を僧侶にさせ仏と縁を結んでやると、
娘は、たちまち千手観音になった、と言われている。
像の女性は、優しくも凛とした顔立ちで、
しなやかで強い女性らしさを感じた。


10番 チョビ

お寺で飼われている黒いラブラドール、チョビ。
きっとこれからも、
多くのお遍路さんに撫でられて生きるのだろうと思うと、
お利口で静かなこのチョビの瞳に、
お寺に生きるということの静謐さ、暖かさを考えさせられる。


ルリトカゲを発見!
尻尾の瑠璃色はもちろん美しいが、身体の縞模様もきれい


10番 ルリトカゲ


坂道は階段となる櫟の実   る理
                             (野口る理 記)