40番 観自在寺 ―悪い心を打ち抜く―
2010年1月25日 09:58
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菩提の道場、伊予へ!
このお寺には「お砂道場」がある。
お砂道場とは、お遍路に行きたくても行けない人のためのもので、
八十八ヶ所の各境内の砂を持ってきてそれぞれ石の下に入れて、
その上を踏めばそこの境内に行ったことになり、
回れない人も回ったことになる、というものだ。
私たちは、今まで回ったお寺を懐かしく思いながら、
そしてこれから回るお寺に思いを馳せながら、てくてく歩いたのだった。
ここには他に、悪い心を打ち抜いてくれるという、
「五鈷杵(ごこしょう)」のレプリカがある。
五鈷杵は大師が手に持っているもので両端が5つに分かれている。
大きくって重い!
他にも、体をさすってこれをさすると、
お加持を頂けると言われている「独鈷杵」のレプリカや、
大師が中国から投げると、
高野山の松に引っかかっていたという「三鈷」のレプリカもある。
また、平城天皇の病を治したと言われている、
「宝印守」という枕に敷くタオルのようなものもある。
これは版画のようなもので、
版木は本堂を作った残り木で作られたといわれている。
色鳥の少し目立てどもうおらず る理
(野口る理 記)