66番 雲辺寺 ―雲に近づく―
2010年4月 5日 18:57
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涅槃の道場、讃岐へ!
この寺は、88ヶ所の中で最も標高が高い。
山頂は、やはり少し寒い。
昔から、歩き遍路にとって遍路泣かせの難所であったが、
今ではロープウェイで7分で到着する。
そして、厳密に言うと、寺のある場所は徳島県なのだ。
ここには五百羅漢がぎっしりといる。
それぞれ表情豊か。愉快な顔をしていればいるほど、少し怖い。
ポーズもさまざまで、座っているのもいれば、
動物を抱いているのや、踊りだしそうなのもいる。
また、おたのみなす、という茄子の形の椅子がある。
座って「おたのみなす」に願いをかけると願いが叶うそうだ。
回すお経もあった。回すと、お経を読んだことになるのだそうだ。
日本語が分からない人も声が出ない人も皆回す。
読むという行為ではなく、祈る気持が大切なのだなぁと思う。
サヌカイト。叩くとカンカンと高い音がする。
讃岐地方で採れる、貴重な石だそうだ。
そして、また下る。
中空の秋気引き連れケーブルカー る理
(野口る理 記)